MADE BY ARCHITECT

Masaya Suzuki 鈴木雅也

現代において人の価値観や生活スタイルの変化は早いものですが、人間の本能的な感覚というのは昔から変わっていないと考えています。だからこそ誰もが共感できて、時代が変わっても古くならない家づくりを目指しています。それは冷蔵庫をのぞいてそこにあった食材で作るおいしい料理に似ています。出来上がったものはなんて事のないデザインかもしれませんが、家づくりの場合きっとそれも一つの形なのだと思います。住む人にとって何気ない日常に幸せを感じることができる居場所。そんな家づくりを一緒に進めていければと思います。
https://www.masayasuzuki.jp

1986年
千葉県松戸市生まれ
2009年
千葉大学工学部都市環境システム学科卒業
2011年
京都造形芸術大学大学院芸術環境領域建築デザイン分野修了
2012〜15年
堀部安嗣建築設計事務所
2016年
鈴木雅也建築設計事務所設立
2020年
中央工学校非常勤講師

PLAN

標準的な70㎡の間取りをベースに
建築家が考えたプランです
(※下記プランにはオプションを含み
ます)

鈴木雅也の考えるプラン

リノベーションは、決められた大きさの空間をいかに伸びやかに広がりを感じさせられるかが大切です。その為に今回は最小限の間仕切り壁で空間を区切り、来客時以外は建具を開けっ放しにして生活するということを提案しています。2つの回遊導線を取ることで使い勝手も向上しワンルームのような気持ち良い空間になっています。結果的に風通しも良く全体的に光も回るので印象として爽快感があります。曲面の壁は回遊導線に呼応したように作られており移動がスムーズになることだけでなく、壁に陰影を生んで空間に深みを与えています。置き家具の配置で居場所を自由に選択できることもこのプランの楽しいところです。

Q&A

設計で大事にしていることは?

最も大切にしていることはプランニングです。プランとは単なる間取りのことではなく、建築空間の在り方を物語るものがプランニングであると言っても過言ではありません。料理で言えば出汁のようなもので、プランニングが成立していないと塩胡椒で味を整えたところでおいしさを感じにくい、つまり心地良さを感じにくい住まいになると考えます。他にも設計で大切にしていることは寸法感覚やバランス感覚などたくさんありますが、やはり一番はプランニングです。

リノベーションで留意していることは?

その空間がもともと持っている特性を受け入れてあげることが大事です。たとえば、平面形状が歪な形をしている、天井や梁下が極端に低くなっている場合などは、一般的には短所と受け取ることが多いです。しかし、プランニングやアイデア次第でそれらは気持ち良い空間への手掛かりとなる長所として生きます。空間の特性を前向きに強みとして伸ばすこと、それは子育てに似ているように思います。新築にはないこのような設計アプローチが、リノベーションの醍醐味であると考えています。

どういうふうに要望やイメージを伝えればいい?

箇条書きでよいので簡単な要望書を作成することをお勧めします。表現するにあたって抽象的な言葉になっても構いません。要望書の中で足りない情報については最初のヒアリングで私の方から色々お伺いします。そして何よりもまずはご家族で理想の住まいについてたくさん話し合うことが大切だと思います。お互いに素直に、誠実に向き合って、一緒に家づくりを楽しんでいければと思います。