PHOTO 西川公朗
以下の考えを大切にしながら、設計に取り組んでいます。
『美しいこと』 … 美しい食器や花器が、料理や草花の魅力を引き出すように、美しい建築には、何気ない日常を特別なものに変える力があると思います。そんな魅力のある建築を目指しています。
『使いやすいこと』 … 機能的であることに加えて、手入れのされた革靴で歩く時や手に馴染んだ調理道具で料理をするときのように、使うことに歓びや心地よさを感じられる建築をつくりたいと考えています。
『オリジナルであること』 … トレンドや特定のスタイルに捕われることなく、クライアントの理想と物件の個性に向き合いながら、柔軟な姿勢で設計を進められるように心掛けています。そうして出来上がる建築は自ずと、オーダーメイドならではの唯一つのものになるのでないでしょうか。
これらの最適なあり方を、クライアントと共に見つけていければと思います。
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標準的な70㎡の間取りをベースに
建築家が考えたプランです
(※下記プランにはオプションを含み
ます)
住戸の中央に横長の収納とキッチンを設け、一方に家族が集まるリビング・ダイニング・キッチンを、もう一方に個人の時間を過ごす個室と水回りをまとめたプランです。
『家族の時間と自分の時間』... 家族の時間と自分の時間、それぞれを大切にし、程よい距離感で暮らすことができるプランです。
『最大限の広がり』... リビング・ダイニング・キッチンは連続したワンルーム空間です。この物件が持つ最大の長さを体感でき、面積以上の広がりが感じられる計画です。
『回遊動線と奥行き』... いくつかの回遊動線を設けています。使い勝手も良く、空間の奥行きや移動による視線の変化を感じながら暮らす楽しみがあります。
住宅は何十年に渡って付き合うものですので、飽きられることなく長い時間に耐えられるデザイン、つまり「普遍的なもの」であることが大切だと思います。同時に、それは単に無難でニュートラルなデザインであるということを超えて、クライアントらしさや、その土地や建物の雰囲気に合った「オリジナルなもの」で、愛着が感じられるものであってほしいと思います。普遍的でありながら、同時にオリジナルでもある、そういう2つの魅力を兼ね備えた建築を目指して日々設計に取り組んでいます。
リノベーションにおいては、全体の床面積や、窓の位置やサイズが決まっていることが新築と大きく違う点だと思います。面積以上の「広がり」が感じられること、それぞれの部屋に適切な「採光」「通風」「眺望」を確保することを心がけています。既存建物の長所を活かすことは当然ですが、特にリノベーションにおいては短所を長所に捉え直すような設計が必要になることの方が多く、より発想の転換や柔軟な考え方が大切になるのではないでしょうか。
伝えやすい形であればどのような形でも構いません。必要な部屋や設備についてだけでなく、ご自身やご家族の性格や価値観、ライフスタイルなど、ざっくばらんにお話いただけると嬉しいです。自分が本当に望んでいることや、必要としていることを真に理解するということは、とても難しいことだと感じています。20年後、30年後を想定するとなると尚更です。それらは要望を言葉にしたり、設計案に対してフィードバックをいただく中で、徐々に整理されていくものだと思いますし、本当に必要なものを見極めるお手伝いをするのも設計者の大事な役割だと思っています。後戻りを恐れず、感じたことを気軽にお伝えください。それが結果的に良い家づくりに結びつくと思っています。